心的外傷後ストレス症(PTSD)ってなに?

PTSDは、とてもつらい出来事のあとに、こわい記憶がよみがえる(フラッシュバック)・悪夢・つねに緊張するなどの症状が1か月以上つづく病気です。生活がつらくなったら、早めに相談してください。心理療法と必要に応じたお薬で、多くの方が回復に向かいます。

脳の中で「きけん」を察知する扁桃体が過敏になり、記憶を整理する海馬のはたらきが弱まっています。そのため、過去の出来事を「今ここで起きていること」のように体験してしまいます。

あなたが弱いからではありません。過酷な体験に対する脳と心の自然な反応です。治療で改善が期待できます。

こんなことはありませんか?

つらい体験から1か月以上たっても続いていたら、相談してみてください。

  • つらい場面がとつぜん頭によみがえる
  • そのことに関する悪い夢を何度も見る
  • 思い出す場所や人をさけてしまう
  • つねにビクビクして気が休まらない
  • 夜ねむれない、ねむりが浅い
  • イライラして怒りっぽくなった
  • 「自分が悪かったのだ」と思ってしまう
  • まわりの人との間にかべを感じる

「消えてしまいたい」と思うことがある方へ:すぐに相談できるところがあります。
いのちの電話: 0120-783-556(毎日16時〜21時、毎月10日は8時〜翌8時)
よりそいホットライン: 0120-279-338(24時間)

※このリストは診断ではありません。気になるときはご相談ください。

どうして起こるの?

PTSDは、強いトラウマ体験をきっかけに発症します。

脳の変化 — 恐怖を察知する扁桃体が過敏になり、理性的な判断を担う前頭前野のはたらきが弱まっています。記憶を整理する海馬の機能も低下するため、過去の出来事がまるで「今起きている」ように感じてしまいます。

ストレスホルモンの乱れ — からだが常に「きけんモード」のままになり、ビクビクした状態やねむりの不調がつづきます。長期にわたるトラウマ(虐待やいじめなど)では、感情のコントロールや人間関係にも影響がおよぶことがあります。

あなたのせいではありません。PTSDは「弱い」から起こるのではなく、過酷な体験に対する脳の自然な反応です。

どうやってよくなるの?

PTSDの治療は、段階的にすすめます。

  1. まず安心できる状態をつくる
    気もちが楽になるお薬(SSRIなど)で、不安やねむりの不調をやわらげます。からだの緊張をほぐす呼吸法やグラウンディングもお伝えします。
  2. つらい記憶のいたみをやわらげる
    準備ができたら、専門の方法(持続エクスポージャー療法やEMDRなど)で、つらい記憶のいたみを少しずつ小さくしていきます。むりに思い出す必要はありません。
  3. 日常の生活をとりもどす
    さけていた場所や人とのつながりを、すこしずつ広げていきます。あなたのペースで進めます。

治療を受けた場合、多くの方が改善を実感されています。早めの相談が回復を早めます。

銀座泰明クリニックの治療

銀座駅近くの心療内科・精神科で、専門医が診察します。当院の医師は全員が精神保健指定医・精神科専門医です。まずはお困りのことをお聞かせください。

夜21時まで、土日も診療しています。お仕事帰りや休日にも通院いただけます。

保険診療で受診できます。初診は約2,500〜3,000円、再診は約1,500円が目安です(3割負担の場合)。自立支援医療制度を利用すると、自己負担が1割に軽減されます。

監修医師: 茅野 分(銀座泰明クリニック院長 / 精神保健指定医・精神科専門医)

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