パーソナリティ症(パーソナリティ障害)ってなに?
気もちの波がはげしい。人とのつきあいが、いつもこわれてしまう。「自分の性格が悪いからだ」と思っていませんか。
そうとはかぎりません。つらさが長くつづいて、生活にひびいているなら、それはパーソナリティ症かもしれません。脳のはたらき(前頭前野と扁桃体のつながり)や、育った環境が複雑にかかわっています。境界性パーソナリティ症(境界性パーソナリティ障害)は、そのなかで最もよく知られています。
一般の方の約10%が何らかのパーソナリティ症に該当するとの報告があります。心理療法を続けることで、楽になっていく方がたくさんいます。生活がつらくなったら、早めに相談してください。
こんなことはありませんか?
「どこからが相談の目安なの?」と思うかもしれません。長い間つづいていて、生活に支障が出ているとき。それが目安です。
- 気もちの波がはげしく、自分でもつらい
- ささいなことで怒りがおさえられなくなる
- 「見すてられるのでは」と強い不安を感じる
- 人をすごく好きになったり、急にきらいになったりする
- 自分がどんな人間かわからなくなることがある
- 衝動的に買い物や過食をしてしまう
- 自分を傷つけてしまうことがある
「消えてしまいたい」と思うことがある方へ:すぐに相談できるところがあります。
いのちの電話: 0120-783-556(毎日16時〜21時、毎月10日は8時〜翌8時)
よりそいホットライン: 0120-279-338(24時間)
※このリストは診断ではありません。気になるときはご相談ください。
どうして起こるの?
「生まれつきの性格なの?」「育て方のせいなの?」と思うかもしれません。どちらか一方が原因、ということはありません。いくつかのことが重なって起こります。
脳のはたらき:感情をコントロールする前頭前野と、感情が生まれる扁桃体のつながりがうまくはたらかない状態です。セロトニンやドーパミンのバランスも関わっています。
育った環境:幼いころに、安定した関係をじゅうぶんに築けなかった。ストレスの多い環境にいた。そうしたことが影響する場合があります。ただし、だれかの「せい」というわけではありません。
あなたのせいではありません。パーソナリティ症は意志の弱さや性格の問題ではなく、脳と環境が複雑にからみ合って生じるものです。
どうやってよくなるの?
「性格はもう変えられない」と思っていませんか。でも、感情や衝動とのつきあい方は、練習で少しずつ変えていけます。中心になるのは心理療法です。
- 安心できる場所をつくる
まずは生活を安定させ、安全な環境を整えることからはじめます。あなたを否定することはありません。 - 感情とのつきあい方を練習する
はげしい感情がおきたとき、やりすごすための方法(マインドフルネス・感情調整スキルなど)を身につけていきます。 - 少しずつ人との関係を楽にする
対人関係のパターンを見直し、より柔軟なつきあい方を学んでいきます。時間はかかりますが、長くつづけて調べた研究では、症状が落ち着いていく方が多いと報告されています。
必要に応じて、気分の不安定さや衝動性をやわらげるお薬もつかいます。
銀座泰明クリニックの治療
銀座駅近くの心療内科・精神科で、専門医が診察します。当院の医師は全員が精神保健指定医・精神科専門医です。まずはお困りのことをお聞かせください。
夜21時まで、土日も診療しています。お仕事帰りや休日にも通院いただけます。
保険診療で受診できます。初診は約2,500〜3,000円、再診は約1,500円が目安です(3割負担の場合)。自立支援医療制度を利用すると、自己負担が1割に軽減されます。
監修医師: 茅野 分(銀座泰明クリニック院長 / 精神保健指定医・精神科専門医)


