衝動制御症(衝動制御障害)ってなに?
衝動制御障害は、急に怒りが爆発したり、必要のないものを取ってしまったりと「やめたいのに、やめられない」をくりかえしてしまう病気です。生活がつらくなったら、早めに相談してください。お薬と心理療法を組み合わせると、多くの方が衝動を落ちつけられるようになります。
意志が弱いのではありません。脳のブレーキ役をする前頭前野のはたらきが弱まり、衝動をコントロールしにくくなっている状態です。
間欠爆発症は約5〜7%の方にみられるとされています。けっしてめずらしくない病気です。治療で衝動をコントロールしやすくなることが期待できます。
こんなことはありませんか?
- 何かをしたい衝動がおさえられない
- ささいなことで怒りが爆発してしまう
- やったあとに強い後悔や自己嫌悪がある
- 「もうやめよう」と思ってもくりかえす
- 自分の行動をはずかしくて人に言えない
- 人間関係や仕事に支障が出ている
※このリストは診断ではありません。気になるときはご相談ください。
どうして起こるの?
衝動制御障害は、脳のしくみ・心理的な背景・環境が複雑にかかわっています。
脳のブレーキ機能の低下 — 前頭前野(計画や判断、行動のブレーキを担う部分)のはたらきが弱まっています。衝動的な行動を「立ち止まって考える」ことがむずかしくなります。
報酬系とセロトニンの問題 — 衝動的な行動をしたときにドーパミンが出て、「やったときの快感」が学習・強化されます。同時に、衝動をおさえるセロトニンのはたらきが弱まっています。
あなたのせいではありません。衝動制御障害は「手癖が悪い」「しつけの問題」ではなく、脳と心の病気です。
どうやってよくなるの?
衝動制御障害の治療は、お薬とトレーニングを組み合わせます。
- お薬で脳のバランスを整える
セロトニンのはたらきを高めるお薬(SSRI)や、気分を安定させるお薬で衝動をおさえやすくします。背景にあるほかの病気(うつ、ADHDなど)にもあわせて対応します。 - 衝動の波をやりすごす方法を身につける
衝動の波は20〜30分でピークを過ぎます。「30分だけ待つ」遅延法や、散歩・深呼吸などの代替行動で波をやりすごす練習をします。 - きっかけ(トリガー)を分析する
どんなときに衝動が起きるかを記録し、パターンを見つけます。考え方のくせを見直す認知行動療法も効果があります。
再発は「失敗」ではなく、治療を調整するサインです。長期的な取り組みで改善が期待できます。
銀座泰明クリニックの治療
銀座駅近くの心療内科・精神科で、専門医が診察します。当院の医師は全員が精神保健指定医・精神科専門医です。まずはお困りのことをお聞かせください。
夜21時まで、土日も診療しています。お仕事帰りや休日にも通院いただけます。
保険診療で受診できます。初診は約2,500〜3,000円、再診は約1,500円が目安です(3割負担の場合)。自立支援医療制度を利用すると、自己負担が1割に軽減されます。
監修医師: 茅野 分(銀座泰明クリニック院長 / 精神保健指定医・精神科専門医)


