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精神医学

PTSD. Post Traumatic Stress Disorder

PTSD. Post-Traumatic Stress Disorder. 心的外傷後ストレス障害
実際にまたは危うく死ぬ、深刻な怪我を負う、性的暴力など、精神的衝撃を受ける心的外傷・トラウマ体験に晒されたことで生じる、特徴的なストレス症状群のこと

侵入症状
心的外傷に関する不快で苦痛な記憶が突然、蘇ってきたり、悪夢として反復されたりする
思い出した時、気持ちが動揺したり、身体・生理的反応(動悸や発汗など)を伴う

回避症状
心的外傷に関し、思い出すことを極力避けようしたり、思い出す人物、事物、状況、会話などを回避したりする

認知と気分の陰性の変化
否定的・認知、興味・関心の喪失、周囲と疎隔感や孤立感を感じ、陽性感情(幸福、愛情など)を抱けなくなる

覚醒度と反応性の著しい変化
不安・焦燥感、自己破壊的な行動、過剰な警戒心、些細な刺激に反応する驚愕反応、集中困難、睡眠障害を生じる

上記症状が1ヵ月以上持続、それにより顕著な苦痛や、社会生活や日常生活の機能に支障を来たす場合、PTSDと診断する

IES-R. Impact of Event Scale – Revised 出来事による衝撃の評価尺度ー改訂版

本日から過去1週間において、どの程度、強く悩まれてきましたか、あてはまる数字を選び、記載して下さい
0;全くなし 1;少しある 2;多少ある 3;かなりあ4;非常にある

  1. どんなきっかけでも、そのことを思い出すと、その時の気持ちがぶり返す
  2. 眠っている途中、目が醒める
  3. 別のことをしていても、そのことが頭から離れない
  4. イライラして、怒りっぽくなっている
  5. そのことを思い出す時は、なんとか落ち着かせるようにしている
  6. 考えるつもりないのに、そのことを考えてしまう
  7. そのことは「実際、起きていなかった、現実ではなかった」ように思える
  8. そのことを思い出すものに近寄らない
  9. その出来事が、いきなり頭に浮かぶ
  10. 神経が過敏になり、些細なことでドキドキする
  11. そのことを考えないようにしている
  12. そのことは、まだ色々あるけれど、考えないようにし ている
  13. そのことについての感情が麻痺しているようである
  14. 気が付くと、その時に戻ってしまうように、感じたり、振る舞ったりする
  15. 寝つき悪い
  16. そのことについて、強い感情が込み上げてくる
  17. そのことを何とか忘れようとしている
  18. ものごとに集中できない
  19. そのことを思い出すと
  20. そのことについての夢を見る
  21. 警戒、用心深くなっている
  22. そのことについて話さないようにしている

合計;25点以上→PTSDの疑い
侵入症状(8項目): 1, 2, 3, 6, 9, 14, 16, 20
回避症状(8項目): 5, 7, 8, 11, 12, 13, 17, 22
過覚醒症状(6項目): 4, 10, 15, 18, 19, 21

PDS. Post Traumatic Diagnostic Scale 心的外傷後・診断尺度

PTSD 初期対応

心的外傷・トラウマ体験は語られないことが多い
受診当初は語られないことが多い、治療・信頼関係が構築されてから、少しずつ語られる

患者の語りを傾聴・共感・受容する
辛く苦しみを伴う語りを傾聴・共感・受容する、十分な時間を用意する、無理に聞き出さない、まして患者の言動を軽視・非難してはならない

患者・家族へ説明を必要・十分に行う
患者・家族ともPTSDである自覚・病識のないことが多い、または自分の弱さ・至らなさによると誤解していることもある

自分で行える対処法を指導する
Flash Backによる不安・焦燥・うつ症状に対し、自分で行える対処法を紹介する、例;深呼吸、筋弛緩、歩行・瞑想など

問題解決の援助する
外傷・後遺症ある場合は身体科、事件の場合は警察や弁護士、仕事・生活に支障ある場合は福祉機関など紹介する

社会資源へ誘導する
警察・犯罪被害者支援、全国被害者支援ネットワーク、配偶者暴力相談センター、児童相談所など

PTSD 治療方法

薬物療法
SSRI. Serotonin Selective Reuptake Inhibitorが基本
SDA. Serotonin Dopamin Antagonist
SDMA. Serotonin Dopamine Activity Modulatorも有効
ω3多価不飽和脂肪酸、Melatoninは安全性が高い
Memantineが注目されている

心理療法
CBT. Cognitive Behavioral Therapy(認知行動療法)が基本
PE. Prolonged Exposure Therapyが注目されている
EMDR. Eye Movement Desensitization and Reprocessingも有効
いずれも心的外傷・トラウマに焦点を当てることが不可欠である

PTSD 薬物療法

SSRIは不安・うつ状態に、SDA・SDMAは認知再構成に効果的
ω3多価不飽和脂肪酸は、脳機能・全般を改善
Melatoninは生活リズム改善

Memantineは、神経細胞・新生促進、心的外傷・記憶軽減、そして不安うつの改善にも効果あることが、東京大学にて認められ、国立精神神経医療研究センターにて臨床試験が行われている

PE. Prolonged Exposure Therapy

長時間・持続的・暴露療法情動処理理論に基づき「恐怖」における刺激・反応・意味へ働きかける
PTSDの症状の背景に潜む「誤った」情動反応・身体症状、認知・行動様式の悪循環を改善する

PTSDの多くは自然回復するが、それは日常生活において、心的外傷の賦活・再生、認知・再構成が繰り返し行われた場合であり「回避(認知・行動)」が著しい場合「慢性化」する

そこで、慢性化を防ぐため、心的外傷への直面化を計画的・構造的に行い
「回避」を減少・解消する

流れ;心理教育→呼吸調整→想像暴露・現実暴露

ただし、慢性化している場合、様々な要因が関与しており、一筋縄に進まない、暴露は恐怖に直面することが不可欠であるため、心身の苦痛を伴い、2-3割は脱落する
目標の明確化・回復への動機づけが鍵🔑である

面接概要具体的・内容
1説明自己対処方法;呼吸法、筋弛緩、歩行・瞑想など
2教育PTSDの精神病理・治療方法など
2-10実生活 暴露回避対象の不安階層表化、回避対象へ接近・練習・繰り返し
3-10イメージ暴露心的外傷の想起・陳述・録音、自宅で繰り返し聴く
10終結振り返り、再燃予防

PE 概要

実生活 暴露
回避対象の事柄に段階的・暴露、馴化・促進

イメージ暴露
心的外傷・体験・記憶の直面化、想起・陳述、録音・聴取、馴化・促進
想起陳述は閉眼し行うけれど、刺激の強い時は開眼も許可する
心的外傷・体験・記載、朗読・繰り返しもあり

回復過程は、修正情報の受容であり、過去現在危険安全世界自己認知・再構成である
賦活修正は、記憶想起・直面化により、感情情報・処理過程に他ならない

賦活・不足を、Ander Engagement、賦活・過多を、Over Engagementと呼称する
心的外傷の中核記憶を、Hot Spotと呼称、ここへ焦点・反復すると著効する

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