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精神医学

自我境界 Ego Boundary

自我境界とは、その名の通り、自我(自分)と非自我(他人)との境界に関する基本概念です。健康な精神状態でしたら、自分と他人は別人格として、お互い守り、尊重し合うものですが、病的な精神状態に陥ると自分と他人の境界が曖昧になります。

詳細は次項の通りですが、簡単に説明しますと、精神病水準(統合失調症レベル)では、「他人の考えが押し入ってくる(考想吹入)」「自分の考えが抜き取られる(考想奪取)」「自分の考えが周囲に知られている(考想察知)」といった「作為体験」「被害妄想」に陥ります。

複雑な問題は、依存・共依存、支配・従属の関係です。一方が他方の境界へ侵入し、支配・操作するわけです。支配者は優越感・万能感を抱き、従属者は劣等感・無力感を覚えます。身近では、親子や夫婦間でしばしば認められ、重大な問題として、政治や外交において、常に議論されています。

いずれにおいても「平等・尊重」という認識が重要であり、もし他方が病的水準に陥っていたら、侵害することなく、回復するまで「見守り」が求められます。これは精神医療の基本姿勢でしょう。

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