LINE を使った受診日時のお知らせを一時的に休止しています。詳しくはこちらをご覧ください。

東京・銀座の心療内科・精神科・メンタルクリニック

オンライン
予約
お問い合わせ
アクセス
診療時間
気分症群 (6A6-6A8)

抗うつ薬の続け方・止め方について


21世紀を迎え、薬により気分や意欲、さらに思考もコントロールできる時代になりました。これはインターネットや携帯電話と並ぶ「世紀の大発明」だと思います。しかし「薬を飲んでいる間は病気が治っていないことになるから、早く止めたい」という声をうかがいます。

それでは、どのくらい、抗うつ薬を継続すべきでしょう。海外のエビデンスによりますと、寛解後、半年間以上は急性期と同量で継続すべき、とされています。さらに、うつ病を繰り返している方は2年間以上、急性期と同量で継続すべき、とされています。初めてうつ病を経験した方の50-85%は2-3年以内に再発を経験すると言われています。従って、焦らず、ゆっくりと回復を見守りましょう。ただし、再発を繰り返している方は双極性障害の可能性が高いため、診断の見直しも検討を要します。

双極性うつ病は1.過小診断されやすい、2.難治例が多い、3.躁転リスクがあるため、一層の注意が必要です。リチウムをはじめとした気分安定薬を中心とし、抗うつ薬は必要最小限にとどめ、躁転に注意します。気分安定薬はほぼ生涯服用を必要としますので、病気や薬を受け容れ、上手く付き合っていく姿勢が不可欠です。

この記事は参考になりましたか?

関連記事

PAGE TOP