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精神医学

広末涼子の精神病理

🧩 広末涼子における4つの時代

内容精神病理・文化的含意
偶像化の時代(1990年代中盤〜)高校生ながらCM・ドラマ・映画・歌手活動すべてで大人気。「清純派」の象徴メディアが創出した“無垢なる美少女”像=理想化された女性性。ユング的「アニマ」投影。
逸脱の時代(20代〜30代)突然の留学・恋愛・結婚・離婚など、理想像との乖離理想化された偶像からの逸脱=アイデンティティ拡散。世間との認知的不協和。
破綻と非難の時代(不倫報道など)スキャンダルのたびに“裏切り者”として断罪される「清純性」を裏切った女性への社会的制裁。聖女/魔女の二項対立的視線。
再評価と共感の時代(令和以降)母親・女優として再生する姿に共感が集まる完璧な女性像ではなく、傷を抱えたリアルな人間性への共感が社会に広がる。

📊 広末涼子の図解イメージ(構造モデル)

markdownコピーする編集する        メディア構造と女性像の変遷

          │           聖女(清純)              ──▶ 高度理想化(90年代)
          │
          │
         広末涼子  ──▶ 欲望と自由の象徴        ──▶ 自己決定/逸脱(00年代)
          │
          │
          ▼
        社会的制裁  ──▶ スキャンダル・断罪     ──▶ 規範逸脱と精神的崩壊(10年代)
          │
          ▼
        再生と共感  ──▶ 傷ついた個人への共感     ──▶ 新しい女性像(令和)

🧠 精神病理的キーワード(比喩として)

キーワード広末涼子現象との関連備考
境界性パーソナリティ傾向理想化と脱価値化の揺れ、衝動的行動社会全体が彼女に対して「境界性の眼差し」を向けていたとも言える
ペルソナと本自己の乖離メディア上の「清純ペルソナ」と本来の「奔放な自己」との対立ユング心理学的視点からの考察
聖/魔の二項対立女性に対する極端な役割期待の象徴芸能人女性に特に強く求められる文化的病理

🔍 広末涼子の事件は何だったのか?

広末涼子さん(44)は、静岡県内の新東名高速道路で追突事故を起こしてけがをした際、搬送先の病院で女性の看護師を複数回、蹴るなどしてけがをさせたとして今月8日、傷害の疑いで逮捕されました。

検察は今月10日、傷害事件の捜査で勾留を認めるよう請求し、裁判所が今月19日まで10日間の勾留を認めていました。この期限を前に、広末さんは16日朝6時ごろ、勾留されていた警察署から処分保留のまま釈放されました。

事故前に高速道路のSAにおいて、見知らぬ人に自己紹介し、抱きつこうとしたり、逮捕後の取り調べで手足をばたつかせ大声をあげたり、会話が成立しなかったりしたことが報道されています。

これらの言動は健康な大人は行わない逸脱した言動であり、広末さんのような一流の女優であれば、決して行わないことでしょう。

ではなぜ行ったのか…伝統的診断では心因反応、WHO, ICD-10では急性一過性精神病が考えられます。精神的に健康な状態から、何らかの誘因の有無により、突然、精神病症状(情緒的混乱、困惑、記憶の錯乱、緊張病または幻覚・妄想)が発言し、顕在化までに2週間以内であることなどの定義がなされています。

正確な診断は本人を診察しなければ行えないことですが、報道から推測すると上記が妥当であると考えます。

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