秋から冬にかけ、日照時間が短くなると、脳内のセロトニンやメラトニン分泌が異常を来たし、発病すると考えられています。
主症状：気力の減退、過眠・過食（炭水化物の過剰摂取）。高緯度（北国）の若年者に多く、反復性うつ／双極性障害を呈する時もあります。うつ状態は「非定型うつ病」に似ています。
最も効果的な治療は「高照度・光療法」です。2500ルクス以上で有効と言われています。しかし、実際は、5000-10000ルクス程の照度を30分-1時間程度照射することが多いようです。有効／無効に個人差はありますが、有効の際は数日-2週間程で効果です。また再燃維持のため、効果発生後も定期的に実施するのが良いようです。
「自然光」でも良いですが、照射時間・照度調整が可能・室内使用などから、治療方法としては、人工光が用いるケースが多いです「自然光」を用いる際、「朝日を浴びる」という表現が用いられることがありますが、曇りは約10000ルクス、雨で約5000ルクスと光療法としての照度は充分ですから、必ずしも日光を浴びる必要はないです。
