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物質使用症群または嗜癖行動症群 (6C4/6C5)

物質依存とは

「物質依存」とは、依存物質を心身に重大な障害を引き起こすほど使用して、物質へ依存・耐性・離脱などの問題が生じている精神疾患である。物質は「違法薬物」のみでなく「アルコールタバコ」、さらに「カフェイン炭水化物」などの飲食物、更に「医薬品(特に向精神薬)」も含まれています。
Amphetamine
•1887年、ルーマニアの化学者ラザル・エデレアーヌが、ベルリン大学で初めて合成。
ノルアドレナリン・ドーパミンの放出促進と再取り込み阻害による(セロトニンには作用しない)中枢神経刺激作用。戦中は軍隊にて、戦後は芸術家が用いたと言いいます。
•しかし、強い依存・耐性および幻覚・妄想、興奮を生ずる可能性あり。日本では、1951年、覚醒剤取締法にて禁止薬物と認定。

Methamphetamine
•1888年、日本の薬学者・長井長義が合成、1893年、発表。1919年、緒方章が結晶化に成功。
•Amphetamineの窒素原子上にメチル基が置換した構造の有機化合物。Amphetamineよりも中枢神経刺激作用は強く、やはり戦前より軍隊、戦闘機の操縦士(特に終戦直前の特攻隊員)が服用させられ、戦後は商品名「ヒロポン」にて乱用され、中毒者が数多く生じました。
•現在も治療薬として残っているが、実質上、処方禁止。

未治療率:約80%(WHO、日本国内では啓発活動ほとんどなし、酒税との利益相反?

• 2021年酒課税見込11760億円(財務省)2012年Alcoholによる社会的損失4兆1483億円(厚労省)

•習慣飲酒→酒量増加→依存耐性→“Black Out”(飲酒前後の健忘)→高脂血症・肝機能障害→肝硬変→食道静脈瘤の破裂/または肝臓癌・膵臓癌の発病/アルコール性精神病・認知症…

“Black Out”病的酩酊の時点で少なくとも「断酒」すべきですが、たいてい「否認」されます。問題はAlcoholまたは飲み方であり、自分自身ではないという「責任回避」の心理でしょう。

•自分の健康は自己責任かもしれませんが、仕事や家庭は他者を巻き込むため、最終的に  「底を突く」「酒を止める」かの二者択一となります。

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