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神経発達症群 (6A0)

「大人の発達障害」とは


2015年日本精神神経学会「成人発達障害」も満員でした。2011年2012年にて企画を立案した宮岡等先生は内山登紀夫先生にお話をうかがう形で「大人の発達障害ってそういうことだったのか」を著しました。発達障害はこれまで児童精神科の範疇に留められてきましたが、メディアの啓発もあり成人、大人の事例も散見されるようになりました。銀座泰明クリニックへも様々な理由で受診されていますので、これを機にまとめておきましょう。


発達障害は自閉症スペクトラム障害、注意欠陥障害、学習障害などを含みますが、最も注目されていますのが自閉症スペクトラム障害です。これは広汎性発達障害、アスペルガー障害、高機能自閉症など様々な呼び名がありますが、「自閉症スペクトラム障害 Autistic Spectrum Disorder. ASD」 に収束しております。基本となる症状は、「社会性、コミュニケーション、イマジネーション」;「三つ組みの障害」です。

すなわち、人よりも物に関心がある、こだわり行動(物を並べる、特定の物を集める、変化を嫌う)、言葉の遅れ、言葉の偏り、感覚過敏などです。


子ども時代には、ごっこ遊びができない、グループに入れない、イジメられる、孤立的になる、突飛な行動をとる、エキセントリック、いわゆるオタク、コミュニケーションに乏しい、発達の凸凹が目立つことなどです。

大人になると・・・会社で世間話をできない、宴会に参加できない、派閥に入れない、パワハラに遭う、孤立的になる、コミュニケーションに乏しいなど挙げられます。

家庭では・・・夫婦間・親子間の会話に乏しい、触れ合いに乏しい、コミュニケーションに乏しい、そもそも、愛に乏しいということになります。このため、職場不適応、夫婦不和といった適応障害という主訴で受診することが多く、よくよくお話をうかがうと、背景に発達障害が見えてくるわけです。

「注意欠陥障害 Attention Deficit Hyperactivitiy Disorder」 は不注意、多動性、衝動性を特徴とします。具体的には、気が散る、じっとしていられない、思いついたらすぐ行動するなどです。「学習障害 Learning Disorder」は知的障害がないにもかかわらず、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」こといずれか一つ以上に支障を来たす障害です。

発達障害は生得的な特性であり、治る/治らないというものではありません。特性を多少緩めながら環境調整をしながら周囲と折り合い生きてまいりましょう。その際、特にASDの方は内省を苦手とするものですから、周囲が問題点を分かりやすく指摘するとよいです。さらに、聴覚情報も苦手とするものですから、視覚情報として、言葉を文字にして渡すとなおよいでしょう。

発達障害、「障害」と診断するには、仕事や生活に支障を生じているわけですが、その手前で支障を生じていない方々は自閉的な傾向などを活かしています。すなわち、高度な集中力や記憶力、さらに発想力などを発揮しています。その極めた形が「サヴァン症候群」といわれる天才の方々です。このように、能力にも光と影があり、うまく光輝くよう、周囲の方々が配慮して下さることを願う次第です。

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